中学生との物語

~ 中学生の男の子と 和右衛門の話し ~

男の子 「お父さんが 誕生日なので 買いたいんですけど…」

和右衛門『 ありがとう。値段は決めてないから 出来上がりを見て お気持ちをちょうだい。』

男の子 「え~ 難しい。」

和右衛門『お財布と相談して決めて大丈夫だよ。』

和右衛門『はい。出来たよ。君のお父さんへの感謝を代弁して書いてみたけど どうかな?』

 

男の子 「すげぇー!俺が思ってる事 そのまんまだー!めっちゃ気に入った!ありがとう!!」

和右衛門『気に入ってくれたようだね。良かった。こちらこそ ありがとう。』

財布を ひっくり返して…

男の子 「これ 財布に入ってる全部だけど…少ないよね…?」

     1,348円。

和右衛門『もちろん嬉しいよ!手持ち全部だけどいいの?』

男の子 「うん!嬉しかったから!」

和右衛門『ありがとう。気をつけて帰ってね。』

……走って戻ってきた男の子

男の子 「ごめんなさい。電車賃だけ返してもらってもいいですか?」

和右衛門『いいよ(笑)』

彼にとっての 大きな1,348円を頂けた事が いつまでも私を支えてくれています。